手術で患者さんが回復するのが何より嬉しい・楽しい
先輩インタビュー 髙橋美香
腎泌尿器外科学講座への入局の決め手となったのは?
一番の決め手は、実習で手術の楽しさを知ったこと。それから、科の雰囲気が良かったからですね。
それまでは自分で「内科かな…」と漠然と思っていたんですけど、結果として手術が好きで、手術をやりたくて腎泌尿器外科学講座を選択しました。
実は、幼いころに目の治療をしていて、眼科に通っていたんです。そこで目がどんどん治っていく体験もして、子ども心に「眼科の先生になりたい」と思っていた時もありました。
現在の業務内容
今は産休・育休取得中で仕事をお休みしています。復帰後はどのような仕事の仕方になるか、今時点で想像がつきませんが、休業取得前と同じように働くのだろうなと思っています。先輩ドクターにも、私と同じように産休・育休を取得して時短勤務で復帰した方もいらっしゃいますし。
休みに入る前は、診察から治療、手術、経過観察まで、科にかかわる業務は一通り行っていました。復帰後、手術にも携わっていく予定です。
腎臓外科・泌尿器科を選択して良かった点
腎臓外科・泌尿器科は、「赤ちゃんからご高齢のかた、男性女性、誰もに関係する分野」というのが特徴で、しかも、1人の患者さんに対して診断から治療までできる科って、ほぼありませんからね。この科は手術もできるし、化学療法も扱うし、外来もあって、幅広くいろんな方法で患者さんにかかわれるのはいいですね。
割合でいえば、男性患者が圧倒的に多いですが、女性患者さんが男性ドクターに診察してもらうことには、やはり恥ずかしさがあるようで。そこで私が診察・治療や精神的なケアもできるのは、患者さんにとって安心でしょうし、メリットを感じてもらえるという意味で良かったと思います。
やりがいと今後のビジョン
今までは「毎日を一生懸命に、その日のベストを尽くす」というかんじでやってきたので、やりがいはこれだ!というのは難しいですが…。やはり、患者さんのすべてが診られる科だからこそのやりがいを感じる部分はありますね。
以前、佐賀の病院に国内留学を2年ほどしていた時に、他の先生から「こんなこともできるんだ。え、すごいね」と言っていただけたり、「私はこんなにいろいろできるんだな」とふと思ったり、実感することがありました。
経験と年齢を重ねてきて、徐々に後輩医師も増えてきていますし、これからは下に指導ができるようになっていけたらいいなと思っています。
腎臓外科・泌尿器科を検討している学生へのメッセージ
専門科が多い中で、患者さんのすべてを診られる科は少ないですからね。
私は純粋に手術が好きで、体力的にツラいとも感じませんし、楽しい分野だと思います。これまで、泌尿器科を選択して後悔したことは一度もありません。
患者さんやドクターの割合からみても、男性のイメージが大きいと思いますが、わずかにでも興味がある方は、ぜひ一度、泌尿器科を見にきてください。