目下、実務勉強中 目標は「いつでも誰に対しても優しい先生」

先輩インタビュー 山口 直通

腎泌尿器外科学講座への入局の決め手となったのは?

研修の時に回った期間は短かったですけど、その時にステキな先生にお会いして良さを感じたのが、入局の理由として大きいですね。それから、泌尿器科はいろんなことをする科で、カメラを使ったり手術をしたり、診療など内科的なこともやりますし。
入局した後40年くらいは同じ科に籍を置くことになるわけで、続ける上で1つの事をずっとやっていくのもいいですが、いろんなことができたほうがやる気も長続きするかなと思って入局しました。
そうはいいながら、高校生のころは「精神科とかいいな」と思っていましたが、医師以外にも弁護士や消防士、プログラミングにも興味がありました。よく言えば好奇心旺盛、ですね。医学部に入学するときは「外科か小児科に進みたいです」と面接で言っていましたし、大学に入って外科や内科も見て、一巡して…進路はこれまで本当にころころ変わりました。

現在の業務内容

今は駆け出しなので、業務としては助手に就かせてもらったり、手伝いをしながら学ばせていただいているといったところです。泌尿器科は切らない疾患もあって、本当に幅広く扱う科ですね。
学生時代に一通り学んではいますが、泌尿器科はメジャーな科ではないので、勉強した内容と直接リンクしない部分はあります。学生の頃は結石の種類などを勉強しますが、医局ではがんの手術法だったり、結石は種類というより叩き方というか…実践のほうが中心なので、知識として知っている上で、実地でプラスして学ぶことがかなり多いです。
局内にチームが3つあって、私は安部先生と同じチームにいます。先生方も外来に行ったり外の業務に行かれることがあるので、ずっと一緒というわけではありませんが、基本的にはどなたかと一緒にいます。日々、たくさんの刺激を受けています。

腎臓外科・泌尿器科を選択して良かった点

選択したばかりなので、これといったものはないですが…。先生方は優しいですし、人間関係のストレスもないです。先生方が家庭のこともなさっているのも見ますし。子どもの送り迎えや入学式に出られたりといろいろな様子を見るので、将来的なイメージも持てますね。
先生方が本当に良くて、楽しいんです!どんなことをしていても楽しさを感じます。

やりがいと今後のビジョン

私個人としては、患者さんにも同僚にも部下にも優しい先生でありたいと思っています。妙に割り切ってサバサバしたり、口調が鋭くなったりしないように。そこは自分で注意しておきたいですね。
今の時点でははっきりしていませんが、将来的に手術が面白くなるかもしれないし、田舎で泌尿器トラブルに対処しているかもしれないし、幅広すぎてどうしようかと。選択肢が本当に広いですから。
まずは目の前のことを選りすぐりせず、前向きにやっていきたいですね。

腎臓外科・泌尿器科を検討している学生へのメッセージ

診療科としては楽しいと思うので、いろいろ実習で回ってみて、興味が少しでもわけば来てもらいたいです。
「興味あります」と進言しづらい雰囲気もあると思います。でも、言ってもらえたほうが説明もより深くできますし、仮に第5候補でもうれしいです。「興味がないなら教えない」という意味ではなく、興味が薄いうちにグイグイ行っても、嫌いになられてしまうのはもったいないと思うので。泌尿器科は、妙に圧し気味で勧誘するような先生方ではありませんから、そこはご安心ください。
私自身も、実は「あまりいいたくないな」と思いながら研修医時代を過ごしてきたんです。途中で「ちょっとでも興味があるなら興味あると言ってくれたほうがいいよ」と声をかけてくれた先生がいらして「『4,5個ほど興味がある科のうちの1つです』くらい言っておいたほうが勉強の量は増えるからね」と言われ、そのように伝えたら結構勉強をさせてもらえました。

数年後、学生の皆さんが腎泌尿器外科学講座へ入局されたその時に「良い先生だ」と思ってもらえるように、私はこれから頑張っていきます。

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