仕事を幅広く実践できる 人間味あふれる楽しい職場

先輩インタビュー 安部 怜樹

腎泌尿器外科学講座への入局の決め手となったのは?

学生のころの実習が楽しかったこと。それから、研修医の時に泌尿器科を選択して、その時の直属の上司の先生を見て、とても楽しそうに仕事をされていたのが印象的で。それで入局を決めました。
泌尿器科では、いろいろさせてもらえるんです。たとえば超音波検査だったり。実際の現場と近いような、手を動かすことができるところに良さを感じましたね。

現在の業務内容

主に手術です。外来で、抗がん剤を使うような患者さんの診療をしたりもします。泌尿器科医であれば抗がん剤治療に関することはできますし、割と自分はやらせてもらっていますね。
以前から助手で手術に入ったり、小さな手術は執刀していましたが、去年あたりから大きな手術の執刀をさせてもらえるようになったんです。
その時々で、手術が長時間になったりきついと感じることはありますけど、時間が経てば解消されることですから。一番長かった手術は、入局したての頃に15時間というのを経験しました。今でも10時間とかはありますが、そう辛くも感じませんよ。きっと、体が慣れていくんでしょうね。

腎臓外科・泌尿器科を選択して良かった点

手術をさせていただいて、それこそこの間も手術した患者さんに「ありがとうございました」と言われた時。その都度「よかった」と思います。
手術を比較的早く経験できるのは、泌尿器科のメリットでしょうね。
泌尿器科では特に、がんの患者さんを初診で見る時から、手術なり抗がん剤治療なりをして、最期に残念ながらお看取りになる場合であっても、その直前まで患者さんをずっと診ます。やりがいというのか信頼関係がないとできないことですしね。

がんだけでなく、尿管結石などの良性疾患の治療もできるのが泌尿器科の魅力というか、選択してよかったと思いますね。悪性も良性も取れますから。
尿管結石の患者さんは結構多いですし、あれはすごく痛いですからね。患者さんが回復されていく様子をみると、やはりうれしいですよ。それと、手術で石が割れる瞬間が楽しかったり。カメラを尿管に入れてレーザーで直接割るんですが、モニターに映して狙いを定めて。本当に「石を砕く」ってかんじです。

やりがいと今後のビジョン

たとえば消化器系がんだったら、消化器内科でカメラで確認してがんが見つかって、外科で手術して。いざ他の臓器に転移すれば腫瘍内科で抗がん剤治療をしたりするんですけど。泌尿器科はその一連を全部やるんです。
腫瘍内科へ申し送ることはなくて、基本的にうちの科内で抗がん剤治療をやります。それが大変な部分でもありますけど、やりがいはありますね。病院によっては腫瘍内科で…というところもあるでしょうが、当科では抗がん剤治療はすべてうちでやります。最終的に、亡くなられた患者さんの家族にも感謝の言葉をいただいたりすると、ありがたいというか。良かったと思いますね。

今、腹腔鏡手術の執刀をさせていただいていますが、認定医資格を取得したいというのがまず1つ。そして、今後はやはりロボット手術の時代になるので、ダヴィンチなどロボット手術も、いずれはできるようになりたいですね。

 

腎臓外科・泌尿器科を検討している学生へのメッセージ

泌尿器科ですが、内科的な業務も多いし、外科が苦手な方も入れる科です。大学病院に限らず連携先の泌尿器科など外の病院でも、きっと経験を積み重ねるほど役に立てるドクターになれると思います。移植もありますし幅広いですからね。
泌尿器科は、学生のうちはマイナー科目として扱われていますが、決してマイナーではなくて、ロボット手術や遺伝子変異による遺伝子治療、最先端治療を行っている科なので。働き始めてすごくメジャーな科だなと実感しています。泌尿器科に興味を持っている学生さんは、研修の時に回ってきてください。

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