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初の国産手術支援ロボット「hinotori™」を用いた九州第1例目の手術実施

大分大学医学部附属病院では、九州内で初めて、2022年6月に初の国産手術支援ロボット「hinotori™」を導入しました。 当院では、すでに2012年に大分県内で初めて手術支援ロボット「da Vinci®」を導入しており、今回の「hinotori™」導入により、2台体制での運用が可能となりました。

2022年6月18日搬入

 

2022年8月24日に、九州第1例目の「hinotor™」を用いたロボット支援手術を実施しました。
手術は、県内在住の70歳代男性前立腺がん患者さんに対する「ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術」で、根治療法として行われました。
手術は、医学部腎泌尿器外科学講座の秦 聡孝(しん としたか)教授の執刀で、附属病院腎臓外科・泌尿器科のチームにより実施されました。

 

 

 

手術は順調に終了し、出血は少量のみで、輸血も行われませんでした。また、手術中の合併症はなく、術後の経過も良好です。
今後は、さらに診療科・術式を拡大して、手術を行っていく予定です。

 

特色・特徴等

川崎重工業株式会社とシスメックス株式会社が50%ずつ出資して設立された「メディカロイド」社が開発した、初の国産の医療用手術支援ロボットです。両企業、また開発に関わった神戸大学が兵庫県内にあることから、兵庫県とゆかりの深い、手塚治虫氏の代表作「火の鳥」が名前の由来になっています。

「hinotori™」には、下記のような特徴があります。
【1】人の腕のスマートな動きを追求している。
(da Vinci®より1軸多い、8軸アームを採用している。)
【2】ドッキングフリーデザインを採用している。
【3】ロールインアシスト機能を有している。
【4】高精細3Dフルハイビジョン画像である。
【5】エルゴノミクスデザインを採用している。